アラセナAの帯状ほう疹に対する治療効果 蛍光標識モノクローナル抗体を用いた水痘・帯状ほう疹ウイルス(Varicella‐Zoster Virus,VZV)抗原の検出と合わせて:—蛍光標識モノクローナル抗体を用いた水痘·帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus, VZV)抗原の検出と合わせて—
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概要
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帯状疱疹患者42例にビダラビン(9-<I>β</I>-D-arabinofuranosyladenine, アラセナA<SUP>®</SUP>)を投与し, その有効性を検討した。FITC標識抗VZV(varicella-zoster virus)マウスモノクローナル抗体(イムチェック-VZV<SUP>®</SUP>, 第一化学薬品)を用いた蛍光抗体法により, 病変部のVZV抗原を検出し検討した。(1)アラセナA<SUP>®</SUP>300∼600mg/日を3∼7日間点滴静注した。(2)最終診断日での皮疹改善度は100%, 神経症状を含めた全般改善度は85.7%, 有用度はかなり有用以上が78.6%, 安全度は全例が「安全である」であった。(3)投与前VZV抗原陽性率は34例中29例(85.3%)であった。(4)発疹形態別にみたVZV抗原陽性率は, 膿疱91.3%, 水疱86.4%, 痂皮60%であった。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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