広範囲熱傷患者にみられた白血球減少,血小板減少 血中銀濃度と原因薬剤に関する検討:—血中銀濃度と原因薬剤に関する検討—
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概要
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57歳の女性, 広範囲熱傷(受傷面積80%, II-III度, burn index 70%)患者に受傷後3日目に急速な白血球減少, 血小板数減少がみられた。薬剤中止により回復した。熱傷の治療に用いられたH<SUB>2</SUB> blockerやsilver sulfadiazineの血中濃度の検討を行った。銀は外用後急速に吸収されるが排泄は遅かった。銀の存在はH<SUB>2</SUB> blockerの副作用発現を促進したと考えられ, 熱傷の早期にH<SUB>2</SUB> blockerとsilver sulfadiazineの併用投与には注意を要するものと思われる。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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