モルモットおよびヒト好酸球遊走に対するEmedastine Difumarateの作用
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概要
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Emedastine difumarateは抗histamine作用およびhistamine遊離抑制作用を有する抗アレルギー薬である。本研究では, アレルギー性炎症の増悪に深く関与していると考えられている好酸球の遊走に対するemedastine, ketotifen, azelastineおよびtranilastの作用を, モルモットおよびヒトの好酸球を用いて検討した。Leukotriene B<SUB>4</SUB> またはplatelet activating factorによるモルモットおよびヒト好酸球遊走に対し, emedastineは10<SUP>-8</SUP>M以上という低濃度で有意な抑制作用を示した。また, ketotifenおよびazelastineは10<SUP>-6</SUP>M以上の濃度で有意な抑制作用を示した。一方, tranilastは10<SUP>-5</SUP>Mでも明らかな作用を示さなかった。以上の結果より, emedastineは好酸球の炎症局所への浸潤を抑制することにより, アレルギー性疾患の病態を改善する可能性が示唆された。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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