ヒト健常皮膚への紫外線反復照射に対するTitanium DioxideならびにUrocanic Acid含有Creamの紅斑および黒化反応抑制の検討
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概要
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目的: 従来, UV反復照射におけるsunburn, delayed tanningに対するsunscreen剤の検討は動物モデルが主体である。今回われわれは健常人を対象に, 日常曝露されると考えられる紫外線量で, titanium dioxide配合cream(TC), urocanic acid配合cream(UC)および基剤のみ(BC)を使用した反復照射試験を行った。光源は日光および人工光源(UVBとUVA)を用いた。方法: 1/2MED·1MED相当量を反復照射し, 照射回数ごとにTC, UCおよびBC塗布部位を肉眼所見·皮膚明度差により, 経時的に観察した。結果: 光源間で若干の個人差は認められるが, TC塗布群およびUC塗布群では1/2MED·1MED反復照射とも明らかな紅斑, 黒化反応抑制効果が認められた。一方, 対照群では照射回数依存的に反応の増強が有意に認められた。かんがえ: 長期間の日光曝露による皮膚の老化, 発癌を抑えるためには, sun protection factor(SPF)は3∼4程度でも, 日常生活上支障がなく常に使用できるサンスクリーンが好ましいと考えられた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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