急性接触皮膚炎に対するClobetasol Propionate(デルモベート)外用剤の臨床的検討
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概要
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中等症および重症の急性接触皮膚炎患者104例を0.05%プロピオン酸クロベタゾール軟膏·同クリームの単純塗擦により治療した。101例はほぼ2週間以内(2日∼16日)の治療期間で, また残りの3例は17日∼28日の治療期間で, 95.2%(99例/104例)ときわめて高い改善率を示した。平均使用期間は8.8日, 1日当たりの平均塗擦回数は2.4回, 1日当たりの平均使用量は3.2gであった。副作用は全例に認められなかった。なお, 中等症の1例に悪化を認めたが, 治療期間8日で無効(有用性なし)と判定し他の治療に切り替えた。以上の結果より, strongestに位置付けされているプロピオン酸クロベタゾール外用剤は, 発売以来10年以上経過した現在でも急性接触皮膚炎のごとく限局性で炎症症状の強い皮膚疾患の治療にきわめて高い有用度を示すステロイド外用剤であると考えられる。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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