浮腫性紅斑を呈したSjoegren症候群
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概要
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症例は20歳の女子。発熱とともに, 頬部に浮腫性紅斑を生じた。抗核抗体> ×1280(speckled), 抗SS-A, SS-B抗体陽性, Schirmer test陽性, 唾液腺造影, 口唇生検などの所見よりSjögren症候群と診断した。紅斑を呈したSjögren症候群の本邦報告例につき臨床形態表現および病理組織像を中心に文献的に集計した。臨床形態表現では, 環状紅斑が39例中13例と最も多く, 次いで浮腫性紅斑11例であった。環状紅斑として報告されている症例でもDarierの環状紅斑と類似しないものや, 組織学的にcoat-sleeve状のリンパ球浸潤を認めない症例もあり, 臨床形態の注意深い表現が必要であると思われた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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