急速に進行する間質性肺炎を併発し死亡した皮膚筋炎
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概要
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50歳の女子。初診の約1ヵ月前より顔面·四肢·背部の紅斑性丘疹と四肢の筋力低下が生じ, 皮膚筋炎の診断のもとプレドニゾロンにより治療を開始した。皮疹·筋症状は徐々に改善したが, プレドニゾロン減量中に呼吸器症状が出現した。ステロイドのパルス療法を施行したが, 著効なく呼吸器症状出現8日後に死亡した。本症例は, 経過中CPK·LDHなどの酵素が正常であったにもかかわらず, その転帰はきわめて不良であった。皮膚筋炎では, その経過中に間質性肺炎を併発する可能性があり, しかも, CPK·LDH値などは必ずしも皮膚筋炎の活動性を反映するものではないということを強調した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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