Spreading Pigmented Actinic Keratosisの2例
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概要
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88歳女子の顎部, 73歳女子の手背に生じたspreading pigmented actinic keratosis(SPAK)の2例を報告した。2例ともに臨床像が黒色環状を呈し, superficial spreading melanoma(SSM)に類似していたことから, SPAKの臨床鑑別診断にSSMも考慮するべきと考えた。また, 腫瘍細胞に混じって, pigment blockade melanocyteが存在し, 腫瘍細胞内のメラニン顆粒の増加と腫瘍直下の真皮に多数のmelanophageが認められた。以上の特徴的な臨床像と組織像, およびpigmented squamous cell carcinomaに進展しやすい腫瘍の性格から, SPAKはactinic keratosisの一型として位置付けるべきであると考えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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