長期ステロイド外用の湿疹・皮膚炎・よう疹およびWidespread DLEにおけるエトレチナート療法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ステロイド外用剤を長期使用の湿疹, 痒疹, 慢性光線過敏性皮膚炎およびwidespread DLEにエトレチナート(チガソン<SUP>®</SUP>)を0.5mgから0.8mg/kg/day投与した。湿疹·皮膚炎では1ないし3週で効果が現われ, ステロイドの外用量が減り, ランクも落とすことができ, 皮疹は12ないし18週で略治した。しかし, 四肢の皮疹は躯幹に比べ反応が劣った。Widespread DLEでは約23週間投与し, 皮疹は次第に浸潤がとれ, 扁平化したが, 完治には至らなかった。副作用としては, 足底皮膚の菲薄化と落屑, 口唇炎, トリグリセリドとコレステロールの上昇, 腹痛が出現したが, いずれも減量または一時中止して軽快した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
- 症例 Toxic Epidermal Necrolysis(TEN)型皮疹を呈したDrug-Induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)の1例
- Hydrocortisone17-Butyrate外用剤(Locoid)の使用経験--とくに弗素化ステロイド長期外用例について
- 多彩な皮膚病変を呈した慢性GVHDの1例
- Lupus Erythematosus Profundus に伴って筋の線維化を認めた1例
- 尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査