Myelodysplastic Syndrome(MDS)に合併したSweet病
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概要
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経過中にmyelodysplastic syndrome(MDS)を合併したSweet病の1例を報告した。患者は54歳男子で発熱と胸部, 背部, 顔面の有痛性隆起性紅斑を主訴に来院し, 皮疹の組織学的検査で真皮に密な好中球浸潤を認めた。皮疹発生の約4ヵ月後に血液学的検査でMDS, refractory anemia with excess of blastと診断した。皮疹に浸潤する好中球の一部に核過分葉を認め, その後末梢血を精査したところ, その好中球にも同様の所見が認められた。好中球機能検査では殺菌能の一つであるスーパーオキサイド(O<SUB>2</SUB><SUP>-</SUP>)産生能に異常亢進が認められた。また皮疹の出現と並行して肺に異常陰影を認め, 肺生検像でneutrophilic alveolitisと診断され, Sweet病と同様の病態が肺にも起こっていたことが推定された。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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