RIL‐2の全身投与が著効を示した悪性血管内皮細胞腫
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
63歳, 女子の四肢に生じた多発性の悪性血管内皮細胞腫に対してリコンビナント·インターロイキン—2を1日1回40万JRU点滴静注により全身投与を行つた。総量1,200万JRUにて投与を終了したが, その後皮疹は淡い色素沈着のみとなる著明な軽快を示し, 組織学的にも腫瘍細胞は消失し, 総合的にCR(complete response)の結果を得た。投与終了後約9ヵ月経つが再発は認められない。RIL-2の全身投与は悪性血管内皮細胞腫に対し有効な治療法と考えられる。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
- 症例 Toxic Epidermal Necrolysis(TEN)型皮疹を呈したDrug-Induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)の1例
- Hydrocortisone17-Butyrate外用剤(Locoid)の使用経験--とくに弗素化ステロイド長期外用例について
- 多彩な皮膚病変を呈した慢性GVHDの1例
- Lupus Erythematosus Profundus に伴って筋の線維化を認めた1例
- 尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査