各種そうよう性皮膚疾患に対する塩酸アゼラスチン(アゼプチン)の臨床効果
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概要
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蕁麻疹や湿疹·皮膚炎など各種そう痒性皮膚疾患103例を対象としてアゼプチン<SUP>®</SUP>(塩酸アゼラスチン)の臨床効果, 安全性および有用性について検討した。試験の結果, 全症例の総合的な全般改善度では, 中等度改善以上が44.7%, 軽度改善以上は89.4%であつた。副作用は3例(2.9%)に認められたが, すべて軽い眠気であつた。安全性を加味した有用度は, 全症例の合計では有用以上が47.6%, やや有用以上は89.3%であつた。また皮膚所見別改善度で, そう痒についてはいずれの疾患においても高い改善率を示した。以上より, 本剤は様々なそう痒性皮膚疾患に対し広く応用できる有用性の高い薬剤であると考えられた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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