Garcin症候群を呈した悪性リンパ腫:
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概要
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66歳男子のGarcin症候群の1例を報告した。患者は初診までの4ヵ月間に, 嗅覚異常と左側の脳神経III, IV, V, VI, VII, VIIIの麻痺を順次発症した。脳神経麻痺の出現と同じ頃より, 顔面, 右前胸部, 左下腿, 左足底に淡紅色の皮膚結節·浸潤性局面が生じてきた。右前胸部の皮疹の病理組織学的検索より, 本症例を悪性リンパ腫(diffuse lymphoma, mediumsized cell, B cell type)と診断した。化学療法にて皮疹は色素沈着を残して消退し, 脳神経麻痺も若干回復したが, 診断確定後4ヵ月で患者は死亡した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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