マウスの実験的単純ヘルペスウイルス感染症におけるAra‐A軟膏の効果
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概要
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単純ヘルペスウイルス(HSV)を経皮的に感染させたマウスを用いて, vidarabine(ara-A)軟膏の効果を検討した。HSV1型(HSV-1)側腹部皮内接種マウスにおいて, 接種3時間後よりara-A軟膏を塗布した群は, 対照群に比し死亡率の低下がみられた。接種24時間後より塗布した群は, 死亡率は低下しなかつたが, 生存期間の延長がみられた。Acyclovir耐性のHSV2型を側腹部に皮内接種したマウスにおいても, ara-A軟膏塗布により死亡率の低下および生存日数の延長がみられた。HSV-1会陰接種マウスにおいては, ara-A軟膏塗布により生存期間の延長がみられ, 抗HSV-1抗体を含むヒト血清の腹腔内注射との併用により, 死亡率が著しく低下した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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