Blue Rubber-Bleb Nevus Syndrome:—Hypertrophic Cardiomyopathy合併例—
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
臨床的, 組織学的に典型的なblue rubber-bleb nevus syndromeの48才女子例を報告した。血管腫は全身に多発し, 多くは静脈の走行に沿つて存在していた。また肝右葉および左心室壁筋層内にも血管造影にて静脈の拡張蛇行, 腫瘤状の拡張が見出され, 血管腫の存在が確認された。さらに本症例はhypertrophic cardiomyopathyを合併し, 心筋内血管腫が心不全症状の増悪に関与していたと考えられた。家系調査にて, 血管腫の家系内発生が確認され, 姉は同じくhypertrophic cardiomyopathyを伴つていた。本疾患において血管腫は単に皮膚のみでなく, 他臓器にも広汎に生じ内臓病変を伴うことが多いので, 入念な全身的検索が必要であることを強調したい。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
- 症例 Toxic Epidermal Necrolysis(TEN)型皮疹を呈したDrug-Induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)の1例
- Hydrocortisone17-Butyrate外用剤(Locoid)の使用経験--とくに弗素化ステロイド長期外用例について
- 多彩な皮膚病変を呈した慢性GVHDの1例
- Lupus Erythematosus Profundus に伴って筋の線維化を認めた1例
- 尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査