Griseofulvinによる実験的プロトポルフィリン症の誘発:—ヘアレスマウスにおける実験的プロトポルフィリン症誘発の試み—
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概要
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0.5% griseofulvin含有飼料でHos: hairless HR/De系マウスを53日から121日間(平均77.8日間)飼育すると赤血球および肝臓組織内ポルフィリン体が著しく増加し, 実験的プロトポルフィリン症を誘発せしめうることが明らかとなつた。これらのプロトポルフィリン症マウスにmetal halide lampを用いて, 400nm付近の紫外線を照射したところ, 紅斑, 浮腫, 水疱, 痂皮形成などの急性炎症反応の発現をみた。今回の経験から, ヘアレスマウスもポルフィリン症のモデルとなりうることが明らかとなり, さらに有毛マウスより光線照射を伴う実験が施行しやすく, 皮膚所見の観察にきわめて有利であることが明らかとなつた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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