バリアント型色素性乾皮症
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概要
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49才男子の顔面に基底細胞上皮腫を多発したバリアント型色素性乾皮症の1例を報告した。患者由来線維芽細胞によるDNA修復能力に関する実験では, 不定期DNA合成能力は正常であつたが, コロニー形成法で軽度紫外線感受性があり, HSV-Iによる宿主細胞回復能も軽度低下していた。これらは除去修復能の異常を示唆した。またアルカリ蔗糖勾配法では紫外線照射によるDNA鎖切断からの回復が悪く, これはカフェインによつてさらに増強された。したがつて, 除去修復以外の修復機構の異常もありうることが示唆された。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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