いわゆる皮膚混合腫瘍の2例:—特にフィブロネクチンおよびラミニンの分布について—
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概要
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いわゆる皮膚混合腫瘍の腫瘍細胞の発生由来については, 汗腺由来であろうことは確実で, 間質の成分についても, 変性した膠原線維とヒアルロン酸およびコンドロイチン硫酸が存在すると報告されている。78才女子および61才女子の鼻背に生じた2症例につき, 間質におけるフィブロネクチンおよびラミニンの分布につき, 蛍光抗体法により検討を加えた。フィブロネクチンは軟骨様構造部に一致して, 変性膨化した膠原線維とともに, 顆粒状に強く染色され(78才女子例)腫瘍細胞および管腔内には存在しなかつた。ラミニンは2症例ともに腫瘍細胞と間質の間に線状に染色され, これらの腫瘍細胞が生成することを示唆する所見が得られた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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