転移性皮膚癌20症例について
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概要
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昭和51年11月から, 昭和57年12月までの6年間の転移性皮膚癌20症例を集計した。その原発巣, 転移部位, 臨床像, 組織像, 予後などを検討し, 次のような結果が得られた。1)乳癌が7例でもつとも多いが, すべて女子例で, 男子例に多いのは肺癌であつた。2)転移の出現部位は胸部が多く, とくに原発巣を覆う部位に転移したものが圧倒的に多かつた。3)臨床像は結節型が圧倒的に多く, 4)組織像は腺癌が圧倒的に多かつた。5)皮膚転移後死亡までの平均生存期間は9.4ヵ月で, 1年以内に死亡する例が殆どであつた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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