免疫抑制剤HE-69による難治性皮膚疾患の治療
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概要
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免疫抑制剤HE-69をアトピー皮膚炎, 慢性湿疹, 慢性単純痒疹, 尋常天疱瘡および水疱性類天疱瘡の治療に試みた結果, 1) アトピー皮膚炎では, ステロイド剤の外用や内服ならびに抗ヒスタミン剤内服などと併用することにより, 寛解期間が延長される傾向が認められた。2) その他の皮膚疾患では明らかな有用性は認められなかつたが, 今後も投与の方法や量などに関する検討を行うことによつて, 治療成績の改善される可能性が考えられた。3) 副作用に注目して血液検査やPPD皮膚反応の変動ならびに臨床症状について検討したが, 赤血球数, 血小板数, リンパ球数, 白血球分画, IgG, IgD, IgEおよびPPD皮膚反応に関して症例による増減はみられたが, HE-69の投与量に依存した特定の変動ならびに臨床症状は認められなかつた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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