抗Actin抗体による正常皮膚および腫瘍組織の検討:II. 脂漏性角化症の組織型との関連について
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概要
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脂漏性角化症のactin分布を抗actin抗体を用いた蛍光抗体間接法により観察し以下の結果を得た。1) 脂漏性角化症のbasaloid cellでは, 組織型にかかわらず19例全例に陽性蛍光が認められた。2) Squamous cellで陽性蛍光の認められたのは19例中6例であり, いずれも網状型に属していた。3) Squamous cellの陽性蛍光は角層に近づくにつれて減弱する傾向が認められた。4) Squamous cellでのactin分布の差は角化傾向やbasaloid cellの増殖に関連するものではないと考えられた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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