両腋窩にも皮疹を生じた外陰部Paget病
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概要
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両腋窩にも皮疹を生じた外陰部Paget病の1例を報告した。症例は68才男子, 約2年前に陰嚢に拇指頭大湿潤性局面を生じた。初診時, 両腋窩にも米粒大から拇指頭大の紅斑局面がみられた。組織学的には外陰部, 両腋窩ともいわゆるPaget細胞が表皮内に認められ, Paget細胞はジアスターゼ抵抗性PAS染色陽性, Alcian blue染色陽性。Peroxidase antiperoxidase法によりcarcinoembryonic antigenも証明された。電顕的には外陰部, 両腋窩とも分泌型のPaget細胞がみられた。また本邦での外陰部と腋窩Paget病の併発症例を一括し統計的事項について述べると共にPaget細胞の起源について著者の考えを記した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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