色素失調症:—好酸球浸潤およびその脱顆粒と炎症発症についての考察—
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概要
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生下時より発症した色素失調症女児例を, 約2年にわたり経過観察した。末梢血好酸球増多症は生下時から炎症期の間の約5ヵ月にわたつて認められた。生後1ヵ月の末梢血好酸球が52%の時に, 炎症部皮疹を電顕検索し, 多数の好酸球の真皮, 表皮への浸潤, および好酸球の脱顆粒像を観察した。好酸球顆粒は組織障害性であり, 色素失調症の炎症発生に好酸球の脱顆粒が重要な関係にあることを指摘, 色素失調症の好酸球増多症の要因について考察した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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