九大皮膚科75年間の水疱症の統計
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概要
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明治39年九大皮膚科開講以来, 昭和55年までの75年間の外来カルテについて, 水疱症の統計的観察をおこなつた。<BR> 1) 天疱症は67例で, 30才台後半から50才台に頻度が高かつた。<BR> 2) 疱疹状皮膚炎は108例で, 50才台に多かつたが, 疾患概念の変化を反映してか, 近年は激減している。<BR> 3) 先天性表皮水疱症は101例あり, 10才以下の幼児例か半数を占めていた。<BR> 4) 類天疱瘡は46例あり, 昭和40年以後にみられた。60才, 70才台の高令者層に多く, 近年増加する傾向にある。<BR> 5) 家族性良性慢性天疱瘡は9例みられ, そのうち6例が40才台であつた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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