九大皮膚科75年間の紅斑症の統計
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概要
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九大皮膚科開講以来75年間の外来カルテから, 紅斑症としてSLE, DLE, Behçet病をとりだし, 年次症例数の変化を統計的に考案した。<BR> 1) SLEは399例(年平均5.32例)で, 戦前は症例が少なく(年平均1.52例)女子に多発する傾向も少ない。昭和30年代後半から増加して女子多発型となり, 最近3年間は年30例を越えている。<BR> 2) DLEは比較的均一な年次分布であるが, やはり戦後増加する傾向がある。最近10年間はむしろ減少している。総計して孤立型のもの1113例, 播種型87例で合計1200例, 年平均16例である。<BR> 3) Behgçet病は昭和35年以降に記載があり, 全部で219例, この21年間では年平均10.43例である。比較的均一な年次分布を示し, 後半10年のほうがやや増加している。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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