実験的アレルギー性接触皮膚炎発現に影響をおよぼす因子について
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概要
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感作から皮膚炎発現までの一連の経過を刺激するものとして, cyclophos phamide投与を, 全身状態に動揺を与えるものとしてビタミンB2の欠乏および負荷をとりあげ, それらのアレルギー性接触皮膚炎発現におよぼす影響を病理組織学的に調べた。その結果, 感作前にcyclophosphamideを投与すると皮膚炎の増強をみるが, 感作と同時に, および惹起前に投与した場合には抑制された。また, ビタミンB2の欠乏時にはより強い炎症が長く続くが, 負荷時には軽微であつた。以上より, アレルギー性接触皮膚炎発現に関しては, その免疫学的経過に刺激を与えることのみならず, 全身的な栄養状態も関与するとの結論を得た。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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