アトピー皮膚炎の発症機序に関する研究
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概要
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ヒスタミン遊離物質であるcompound 48/80をモルモットに皮内注射し, その肉眼的観察と組織学的観察を経時的におこなつた。組織には単核球, 好中球, 好酸球, 好塩基球を含む多彩な細胞浸潤を認め, とくに24時間後の好塩基球の浸潤が目立つた。Compound 48/80を連続注射することにより表皮肥厚が出現した。卵白アルブミン感作モルモットに抗原を注射した場合も少数の好塩基球の浸潤がみられ, 表皮肥厚がみとめられた。ヒスタミンを皮内注射した場合は細胞浸潤, 表皮肥厚とも対照とくらべ有意の差はなかつた。以上の実験からアトピー皮膚炎におけるI型アレルギー, 好塩基球の役割について考察をおこなつた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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