女子外陰部に生じたGiant Condyloma Acuminatumの悪性化例
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概要
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69才女子, 昭和50年ころより右外陰部に生じた有痛性, 紅色小結節が増大して, 拇指頭大の乳頭状腫瘤を形成し, 生検でcondyloma acuminatumと診断された。腫瘤はさらに増大してくるみ大となつたので, 昭和51年12月切除手術を受けたが, 組織と臨床像よりgiant condyloma acuminatumと診断したという。数ヵ月後に再発し, 昭和52年12月当科を受診し, ブレオマイシン局注, 5-FU軟膏塗布, <SUP>60</SUP>Co照射などを試みたが治効はみられず, 心不全のため昭和53年3月7日死亡した。腫瘍は分化した扁平上皮癌であり鼠径部への転移をともなつていた。Giant condyloma acuminatum (Buschke-Loewenstein's tumor)の悪性化例は散見されるが, 自験例のような女子症例はきわめてまれである。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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