Angio-Immunoblastic Lymphadenopathy(Frizzera)様のリンパ節所見を呈したOverlap症候群:—とくにImmunoblastic Lymphadenopathy(Lukes), Angio-Immunoblastic Lymphadenopathy, Immunodysplasia Syndrome(畔柳)との異同について—
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概要
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28才女子例を報告した。本症例は臨床症状, 検査所見から全身性エリテマトーデス, 汎発性鞏皮症, 皮膚筋炎が考えられたが, 各診断基準を十分満足することができず, overlap症候群のII型(大藤の分類)に属すると思われた。リンパ節の組織学的検査ではimmunoblastの増加, 血管の樹枝状増生, PAS陽性物質の沈着, 胚中心のいちじるしい増殖などがみられ, immunoblastic lymphadenopathy, angio-immunoblastic lymphadenopathy, immunodysplasia syndromeを考えたが, 反応性増殖の所見がいちじるしいことよりangio-immunoblastic lymphadenopathyとした。一方, overlap症候群のうちで上記のようなリンパ節所見を呈した症例, あるいは逆にangio-immunoblastic lymphadenopathyで膠原病様症状がみられたという症例の報告がないため, われわれは自験例を標題のごとく2疾患の合併例として報告した。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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