下腿潰瘍をともなつたSLE
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概要
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30才女子, 理容師の両下肢腓腹部および両膝頭部に深達性潰瘍形成を初発症状とするSLEを報告した。SLEの皮膚症状として潰瘍形成はまれである。クリオグロブリン血症や寒冷凝集素も潰瘍形成に関係するとは思われる。しかし原因は真皮全層から皮下組織にみられる毛細血管から中血管までの血栓形成であり, それによる二次的な栄養障害であると思われる。血栓中には免疫蛍光抗体法でIgM, IgG, β1C, β1Eとフィブリノーゲンを含むimmune complexが認められた。このimmune complexの存在が血栓形成に重要な役割を演じていると思われる。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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