薬物アレルギーにおけるSkin Window法の検討
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概要
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薬物アレルギーの原因証明法としてskin window法が十分価値ある方法であるか否かを検討する目的で23例の薬物アレルギー患者に同法を施行し以下の所見をえた。<BR> 1) 固定薬疹の原因証明法としては役に立つ方法ではない。<BR> 2) 固定薬疹以外の確実に薬物アレルギーと診断された症例に原因薬物を用いて施行すれば70%以上の特異的陽性反応をみる。<BR> 3) 本法の長所としては他の皮膚反応に比べて特異性がいちじるしく高いこと, テスト用抗原を調製する手間がはぶかれること, ショックの危険のある場合でも施行できることがある, などの諸点があげられ, 短所としては手技がやや煩雑であること, 判定困難な不良標本のできることがあること, きわめて慢性の経過をたどる剥脱性皮膚炎型の薬疹では非特異的陽性反応をみることがあること, 患者にたいする負担がやや大きいことなどが指摘された。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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