色素性痒疹:―4例の報告―
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概要
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色素性痒疹(prurigo pigmentosa)の4例を報告した。自験例は19才男性が2例と他の2例は14才および21才の女性で, 項部, 背部, 胸部, 腹部など主として被覆部に強いそう痒性の皮疹が先行し, 特徴的な粗大網目状の色素沈着を認めた。副腎皮質ホルモン剤, 抗ヒスタミン剤で皮疹の改善およびその再燃をおさえることはできなかつた。組織学的には, マルピギー層に散見されるエオジン好性の変性細胞, 基底細胞層の破壊, 真皮乳頭の浮腫, 組織学的色素失調, 血管周囲への小円形細胞浸潤が特徴的であつた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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