皮膚における核酸代謝にかんする研究:I. ラット皮膚におけるDNA合成ならびにPyrimidine Nucleotide合成について
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概要
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皮膚はつねに細胞分裂を続ける器官である。その分裂調節機構を分子レベルで明らかにする目的で,細胞分裂を調整する因子のひとつであるpyrimidine nucleotideおよびDNA pyrimidineの合成を中心に実験をおこなつた。Pyrimidine nucleotideおよびDNA pyrimidineの合成には,いわゆる<I>de novo</I>系と<I>salvage</I>系とのふたつの経路が知られている。そこで被験対象にラットを選び,皮膚のDNA合成の素材となるpyrimidine nucleotide合成が,<I>de novo</I>系によるか,<I>salvage</I>系に基づくかを,ラベルされた種々のDNA前駆物質皮の膚DNAへの取り込みから検討し,他の組織と比較した。その結果,皮膚におけるDNA合成の主要経路は,肝,再生肝と異なり,<I>salvage</I>系経路であり,<I>de novo</I>系はほとんど利用されていないと考えた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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