Cephalexinの病原性<I>Treponema pallidum</I>にたいする効果
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概要
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Cephalexin(CEX)の病原性<I>Treponema palidum</I>(T.P.)にたいする効果について検討し,つぎの成績をえた。<BR> 1)実験家免梅毒にCEX 80mg/kg 1日をそれぞれ2日間,5日間および10日間経口投与し,VDRL抗体価の推移をみた。5日間および10日間投与群では抗体価の急速な下降がみられたが,2日間投与群では改善があまりみられなかつた。<BR> 2)梅毒性睾丸炎は治療開始後10日目には治癒した。また病巣部のT.P.も治療開始後2日目にはすべて不動化されていた。<BR> 3)TPIテストを応用して試験管内抗菌力を調べたところ,CEX 0.002<I>μ</I>g/mlでT.P.は100%不動化,0.001<I>μ</I>g/mlで70%の不動化をみた。<BR> 4)混合下疳,硬性下疳,先天梅毒,早期および晩期潜伏梅毒の5症例をCEXで治療し,penicillinに匹敵する治療効果を認めた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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