センダイウイルスベクター:ベクター開発と医療・バイオ分野への応用
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概要
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センダイウイルスベクターは,分裂,非分裂細胞を問わず,哺乳類の多くの細胞種,組織に遺伝子を導入可能であり,高い外来遺伝子の発現能を有する.また,一本鎖のマイナス鎖RNA よりなるベクターゲノムは細胞質に留まるため,宿主染色体に影響を与えず,挿入変異や染色体の構造変化の危険性もない等,機能性,安全性の両面で生体へのベクターの利用において有利な特徴を有している.そのため,「細胞質型 RNAベクター」という新たな概念の遺伝子導入と発現システムを有する遺伝子治療,組換えワクチン用ベクターとなることが期待される.現在,組換えセンダイウイルスベクターによる各種バイオ分野での高発現ベクターとしての利用に加え,がん,循環器疾患,感染症,神経系疾患等の治療へ向けて,医療分野での応用研究・開発が進められている.
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