FDG-PETがん検診において甲状腺癌と診断された症例の検討
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概要
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近年FDG-PETを用いたがん検診が多くの施設で施行され,甲状腺癌の発見される頻度が高いとされている。2005年7月から2009年3月までにFDG-PETに超音波検査などを加えたがん検診を受けた5,746名を対象とした。最終的に癌と診断された症例は80例 (1.39%) で甲状腺癌が20例 (25%) を占めていた。20例中女性12例 (60%),男性8例 (40%),年齢が30歳から78歳 (中央値58歳) であった。FDGの集積ありが16例 (80%),standardized uptake value (SUV) は1.0から15.1 (中央値4.1) であった。超音波検査では腫瘍径が1 cm以下の微小癌が11例 (55%) を占めた。SUVと腫瘍最大径に有意な正の相関を認めた (R=0.534,p=0.019) 。FDG-PET陰性甲状腺癌4例について全例腫瘍最大径が1 cm以下であり,3例 (75%) で石灰化病変を認めた。FDG-PETがん検診では甲状腺癌の転移病変を含めたあらゆる部位の癌が検出され,有用性が高い。しかし,がん検診で発見された甲状腺腫瘍症例において約20%のFDG-PET陰性甲状腺癌もみられることを考慮し,診療に当たる必要がある。
- 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会の論文
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会 | 論文
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