下咽頭T2癌に対するレーザー減量後放射線治療
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概要
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下咽頭T2癌の治療成績は,どのような治療をおこなっても,局所制御率はまあまあ良好であるが,粗生存率は悪い。そのため,患者のQOLを考慮すると,咽頭部分切除よりは放射線治療が第一選択となってきている。我々の病院では,局所制御率を上げしかもQOLを損なわないことを目的にして,外向性で大きなT2癌に対しては,根治照射前にレーザーで減量手術をおこなってきた。ここではレーザー減量後の放射線治療の成績を報告した。対象は26人(梨状窩型23人,輪状後部型3人)である。5年局所制御率は92%で,5年喉頭保存率は92%,他病死を打ちきりとする死因特異的生存率は96%と非常に良好な成績であったが,5年粗生存率は61%でしかなかった。本治療法は患者のQOLを損なうことはなかった。本治療法は,T2下咽頭癌には適当な治療法であると考えられた。
- 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会の論文
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会 | 論文
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