小児睡眠時呼吸障害に対する手術療法の効果
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概要
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小児閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHS)(3歳から11歳までの22例・平均6.5歳)に対して,口蓋扁桃剔出術・咽頭扁桃切除術を行い,その効果を検討した。術前および術後7日から10日目の終夜睡眠時呼吸検査結果を比較すると,oxygen desaturation index (ODI)は平均13.3/hから1.4/hへ,血中最低酸素飽和度は平均79.9%から88.3%へと有意に改善した(p<0.01, paired t-test)。これは従来の報告同様,これまで経験的に知られている小児睡眠時呼吸障害に対する手術療法の高い有効性を裏づけるものであった。現状の問題点として,成人OSAHSの診断基準がapnea hypopnea index(AHI)5/h以上とされているのに対して,小児ではいまだ統一された基準がなく,施設ごとにAHI 1/h以上の所からAHI 15/h以上の所まで様々である点があげられる。長期の予後調査等を行うことで,小児における診断基準が統一されることが望まれる。
- 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会の論文
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会 | 論文
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