鉄筋腐食が生じた鉄筋コンクリート製ボックスカルバートの耐荷性能に関する実証研究
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概要
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本研究は,実環境を想定した鉄筋腐食が生じた実規模RCボックスカルバートの損傷破壊過程を解明するとともに,鉄筋腐食が耐荷性能に及ぼす影響を評価したものである.載荷結果に基づいて,不静定構造であるRCボックスカルバートでは,腐食箇所に損傷が生じても,荷重が再分配されるため,局所的な材料劣化が耐荷性能に及ぼす影響が小さいことなどを明らかにした.また,塩害環境下の一般的な劣化進行過程における劣化程度と耐荷性能の関係を対応付けて整理し,(a) 劣化期に至らない範囲では曲げ耐力はほとんど低下しないが,せん断耐力は潜伏期に比べて最小で約85%になること,(b) 耐荷力よりも変形性能の低下割合が大きく,変形性能は腐食ひび割れが発生する加速期以降に劣化の進行にしたがって低下する傾向があることを示した.
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