若材齢コンクリートと異形鉄筋の局部付着特性に関する実験的研究
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概要
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本研究は，初期ひび割れ(幅)予測などに活用できる，若材齢コンクリートと異形鉄筋の局部付着特性を求めたものである．その基礎実験として，鉄筋純かぶりの薄い実験供試体を用いて鉄筋周辺のモルタルに生じる損傷状況を観察し，若材齢であるほど鉄筋近傍の内部ひび割れが生じやすいことを確認した．また，既報の結果と対比するため充分に長い定着長を有する実験供試体を用いて両引き付着応力実験を行った．その結果，鉄筋ひずみとコンクリートの断面平均ひずみの差をもって定義したすべりを用いることで，鉄筋軸方向の任意の位置における局部付着特性が同程度であることを示した．さらに，コンクリートの圧縮強度の2/3乗で正規化した局部付着応力を用いることにより，充分に長い定着長を有する場合においても材齢2日以降で長期材齢の局部付着応力－すべり関係とほぼ同一になることを示した．
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