凝集剤成分の溶出を伴う乾湿繰返しを受けた浄水汚泥の圧縮性および透水性の評価
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概要
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水道事業から排出される浄水汚泥を道路の路盤・路床材料として有効利用することが期待される一方で,利用した後の耐久性を定量的に評価し,長期安全性を言及することの必要性が高まっている.本研究では,浄水汚泥に含まれる凝集剤が粒子間の結合を担うことに着目し,乾湿繰返しにより凝集剤成分Alを段階的に溶出させた浄水汚泥の圧縮性および透水性を調査した.乾湿繰返し時の溶出量は,連続バッチ試験の結果を用いて,道路路床における長期溶出挙動に置き換えて評価した.実験結果より,Al溶出量が0.4mg/kg以下の範囲で圧縮性と透水性に及ぼす凝集剤成分Al溶出の影響は極めて小さく,また,そのときの乾湿繰返し操作は日降水量4.0mmを仮定したときに約3.16年間の時間経過に相当することを推測した.
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