遠心振動実験による含水性状の差異が盛土の崩壊性状に及ぼす影響
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概要
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不飽和状態の土構造物の崩壊機構を明らかにするため,盛土とその支持地盤および基盤層で構成される土構造物モデルを対象とし,30Gの遠心力場で振動実験を実施した.盛土は,砂質地盤で,その水分状態を乾燥と降雨後の不飽和状態の2つのモデル,支持地盤も飽和砂質土とセメント改良土の2つのモデルとし,盛土の水分状態,支持地盤の土質が盛土の応答,崩壊性状に及ぼす影響について検討を行った.また,入力地震動には,2003年宮城県北部の地震の際に鳴瀬川下流の河川堤防で観測された記録を用いた.その結果,不飽和状態の盛土では,過剰間隙水圧が上昇し,法面の崩壊が生じた.また,支持地盤の土質に応じて盛土内の過剰間隙水圧の上昇過程と上昇量が異なり,支持地盤の透水性が盛土内の水分状態に影響を及ぼすこと明らかになった.
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