炭酸カルシウム結晶析出による砂の力学特性の改善効果
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概要
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砂の力学特性に及ぼす炭酸カルシウム結晶析出の効果について,排水条件で三軸圧縮試験を行い定量的に評価した.また,砂粒子間に析出した結晶のボンディングが砂の力学特性に及ぼす影響を確認するため,結晶析出砂を解体し,再構成した供試体を用いて三軸圧縮試験を行った.さらに,エネルギー分散型 X線分光器付き走査型電子顕微鏡 (SEM-EDX)を用いて,析出結晶の同定および微視構造の観察を行った.その結果,有効拘束圧が 30~100kPa,結晶析出量が 0~3%の範囲では,砂粒子表面に析出した炭酸カルシウム結晶による摩擦増加,および正のダイレイタンシーの増加により内部摩擦角は増加すること,せん断初期にボンディングは崩壊すること,結晶によるボンディングはヤング率を増加させることが明らかとなった.
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