マイクロ波のエネルギー吸収特性を利用した淡塩水境界面の計測
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
淡塩水境界面の位置計測に対する時間領域反射法(TDR)の有効性を評価するために,48cm長プローブを用いて,その先端から境界面までの距離hiの計測の可否と精度を調べた.hiを評価するために,本法では,プローブに与えたマイクロ波ステップパルスのTDR波形が,塩水によるエネルギー吸収によって急変する特徴を利用した.水質変化を想定し,淡水の電気伝導度σfwが異なる条件でhiを評価した結果,淡水中を伝播するパルスのエネルギー損失が大きい場合,すなわちσfwが高く,淡水層が厚い場合にhi計測が困難になった.しかし,高σfw条件でも,淡水層が薄くなりエネルギー損失が抑制されると,hiは計測可能となり,測定誤差は概ね1cm未満となった.また,たとえ境界面が変動しても,静的な水理条件では同等の精度でhiを評価できることを確認した.
- 社団法人 土木学会の論文
社団法人 土木学会 | 論文
- 寒冷地気温変動下における高減衰ゴム支承材内部温度の応答確認実験及び数値解析
- 橋梁各部材の資産的評価と橋梁健全度指数の解析
- 連続トラス橋の桁端衝突応答解析と緩衝材の効果に関する検討
- 渋滞解消を考慮した渋滞区間判定モデルの構築とファジィ推論の適用
- 人間の知覚に基づく高速道路渋滞の情報提供とその評価に関する研究