フラワーアレンジメント作業を取り入れた認知リハビリテーション によって左半側空間無視症状を長期的に改善させた1 例
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概要
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フラワーアレンジメント作業による認知リハビリテーションを施行した結果, 机上検査における左半側空間無視症状が長期改善した1 例を報告する。本症例は介入前までに行った計7 回の線分抹消試験において左側2 列の刺激をすべて見落としていたが, 介入後の検査では左側2 列を含むすべての線分を認識することができた。Rey 複雑図形においても正確性の高い模写図を用紙の中央に描いた。訓練効果は介入 5 ヵ月後のフォローアップ検査でも保たれていた。本例においてフラワーアレンジメントによる認知リハビリテーションは半側空間無視症状の長期改善に一定の効果を示した。
- 日本高次脳機能障害学会の論文
日本高次脳機能障害学会 | 論文
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