認知症の症候論
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概要
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全体的行動の変容である取り繕い反応,代表的な行動心理症状である物盗られ妄想,精神医学と神経心理学の接点ともなっている妄想性人物誤認などを中心に認知症の症候論を論じた。こうした症状は神経ネットワークの障害にだけは帰せられず,困難な状況に直面した患者の全人的反応であり,患者の心理状態を考慮した対応が必要である。神経心理学は認知障害の分析や認知症の疾患診断には必須であるが,認知症をもつ人の「こころ」に寄り添うためには神経心理学的アプローチだけでは限界があることを論じた。
- 日本高次脳機能障害学会の論文
日本高次脳機能障害学会 | 論文
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