分布型光ファイバひずみセンサを用いた変位同定法による境界条件変化を考慮した構造物の変形モニタリング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,分布型光ファイバセンサの一つであるPPP-BOTDAを用い,そのひずみデータの特長を生かした変位同定アルゴリズムの構築を行い,その有効性を示した.ここでは,取得される分布ひずみデータを逆解析のデータとして用いるだけでなく,ひずみ分布形状不均一度評価を行うことで,構造物の変位境界条件の変化を検知し,同定における最適な構造モデル構築に利用することを提案した.検証では,光ファイバネットワークを埋め込んだCFRP積層板供試体を作製し,その片持ち板曲げ試験におけるたわみ同定を行った.ひずみ分布形状の不均一度評価より固定端条件の変化を適切に検知可能であり,その結果に基づく有限要素モデルのアップデートによって,最適な変位が高い精度で同定可能であることが示された.
- 社団法人 土木学会の論文
社団法人 土木学会 | 論文
- 寒冷地気温変動下における高減衰ゴム支承材内部温度の応答確認実験及び数値解析
- 橋梁各部材の資産的評価と橋梁健全度指数の解析
- 連続トラス橋の桁端衝突応答解析と緩衝材の効果に関する検討
- 渋滞解消を考慮した渋滞区間判定モデルの構築とファジィ推論の適用
- 人間の知覚に基づく高速道路渋滞の情報提供とその評価に関する研究