線形化逆散乱解析法による三次元欠陥形状再構成
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概要
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本研究で扱うボルン近似およびキルヒホフ近似を用いた線形化逆散乱解析法は,超音波計測で得られた散乱波形より欠陥形状を再構成し,検査対象内部を画像化するものである.本手法は比較的低周波数の超音波を利用できることから土木構造物の検査手法としての拡張が試みられている.しかしながら三次元問題として定式化されたものでは数値解析による模擬データを用いた検証にとどまっていた.そこで本研究では,欠陥モデルを有するセメントペースト製供試体を作成し,実験的に三次元欠陥形状再構成を試みた.その際に数値解析により用いる波数の範囲と欠陥形状再構成能との関係を検討し,供試体中の欠陥モデルのサイズを決定した.その結果得られた欠陥モデルの再構成像はX線CT装置による欠陥モデルの形状と良く一致した.
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