浮屋根式貯蔵タンクのスロッシング減衰対策―φ0.6mタンクモデルの振動実験―:-φ0.6mタンクモデルの振動実験-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
やや長周期の地震により石油タンク貯蔵液のスロッシングが発生し,浮屋根の沈没,破壊,そして最悪の場合,火災発生といった問題が生じている.本研究は,これらの対策として浮屋根の外周部にゴム製の制振材を設置することで,スロッシングの減衰対策を行い,かつ浮屋根破壊を防ぐことを目的としている.本論文では,研究の第一段階として直径0.6mタンク(苫小牧での被害タンクの約1/66スケールレベル)での振動実験を行い,減衰材モデルの制振効果について評価を行った.この結果,粘弾性体である合成ゴムからなる制振材によって,地震時に発生するタンク内貯蔵液のスロッシングを抑制する効果が認められ,貯蔵タンクの地震対策において有用な工法としての所見を得たので報告する.
- 社団法人 土木学会の論文
社団法人 土木学会 | 論文
- 寒冷地気温変動下における高減衰ゴム支承材内部温度の応答確認実験及び数値解析
- 橋梁各部材の資産的評価と橋梁健全度指数の解析
- 連続トラス橋の桁端衝突応答解析と緩衝材の効果に関する検討
- 渋滞解消を考慮した渋滞区間判定モデルの構築とファジィ推論の適用
- 人間の知覚に基づく高速道路渋滞の情報提供とその評価に関する研究