Freestyle弁を用いた大動脈基部置換術の検討
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概要
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1986年から2004年までの18年間に行われた大動脈弁輪拡張症に対する大動脈基部置換術38例を対象にして,人工血管と人工弁による群(G群)29例とfreestyle弁による群(F群)9例を周術期で比較検討した.F群はG群に比べて,高齢であり,術中大動脈遮断時間が長く,術直後の成績には有意差が認められなかった.G群にのみ4例の死亡が認められた.F群はより高齢者に使用されていた.Free style弁は大動脈成分が短いことから人工血管追加が必要なために大動脈遮断時間が長くかかった.F群は術後の成績では死亡例もなく,より若年であったG群に比べても有意差がなく安全に使用できることが判明した.
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日本循環制御医学会 | 論文
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